歯科医院の選び方①
どこの歯医者に行ったらいいか、お悩みの方は多いかと思います。近所の人に聞いたり、患者さんに人気のありそうな歯医者さんを自分なりに探してみたりして、一度行ってみるという状況が、ほとんどだと思います。
また歯科業界にいる者としましても、患者さんのお住まいの近くにある良い歯医者を紹介するのは、これだけ歯科医院が多くなるともはや不可能であります。自分の取引している歯科医院がいいかどうかを判断できるくらいで、最寄りの歯医者さんで良い所を探すというのは非常に難しいと思います。
ただ、ひとつの指標としていくつかあげますと、院長先生の学歴が国公立大学卒業であること。そして従業員のドクターも国公立大学卒業であること。もし私立であるならば、東○歯科大学か日○歯科大学、昭○大学などの上位の大学卒業のドクターであることです。
これは、ごく普通に考えて、優秀な大学卒のドクターの方が、優秀ですし、間違った処置をしにくいということです。私立の大学を卒業するには数千万円のお金がかかりますので、それを取り戻すために、売り上げ重視の診療をするようなこともないように、良識的でまじめなドクターに治療をしてもらったほうが得策だと思います。
ちなみに、私立と国公立の歯科大学の偏差値の差はなんと10以上ありますので、東京6大学や関西の関関同立クラスの私立大学のほうが、私立の歯科大学よりもかなり優秀です。
そして次に、本来年齢では差はつけられないのですが、歯科は非常に細かい作業の連続でありますので、あまりに高齢のドクターの場合には、私は避けたいと考えます。老化とともに集中力の持続も難しいでしょうし、視力の衰え、手の動きの機敏さなども、どうしても若い頃のようにはいかないかと思います。技術的に素晴らしいドクターもいらっしゃると思いますが、この先生で大丈夫かな?と不安に思うような場合には、やめておいてもいいかもしれません。私の個人的なものさしでは、40代~50代の先生がいろいろな面で安定していて、充実しているのではないかと思います。反対に20代、30代前半の若い先生はやはり経験不足だと考えてもいいかと思います。
もう一つ、これは個人差があって非常に判断しにくいのですが、細かい部分を清潔にして、きれいに仕上げるのが歯科の仕事の本分でありますので、清潔できれい好きで細かい先生が単純にいいかと思います。あまり小奇麗にしていなくて、雑な感じで適当な先生はやはり避けた方がいいでしょう。それは、先生の身なりや歯科医院の清掃状態、診療室で使っているものの清潔さなど、目を光らせて見ればすぐにわかるような所がお粗末な医院でしたら、いくら地域で評判だとか、先生が優しい性格だとしても、やめておいたほうがいいかと思います。数年後には、治療した歯が悪くなっているかもしれません。
すべての患者さんにきちんとした治療を正確に行うためには、しっかりとした志と日々の高い意識がないと難しいかと思います。歯医者は、言うなれば個人商店であり、自分1人がその店ではお山の大将なのです。誰からも注意されないし、誰も文句を言わないような状態です。その状態で高い気持ちで治療をし続けるというのは、逆に非常に難しいとも言えます。5年~10年~20年と経過するうちに、本来ならばあらゆる技術も向上し、知識も数段増えて、質・量ともに上がって、スピードアップして治療を行えるようになるというのが、あるべき姿かと思われます。
しかしながら、一般の普通の企業を考えれば、寝る間も惜しんで休日出勤もして努力しているというのが普通の姿かと思われますが、ほとんどの歯科医院がそのように努力されているかと言えば、そうではないというのが現実ではないかと思われます。
だからこそ患者さんには、よりよい先生を選択していただきたいと思います。治療途中で担当の先生が変わったり、患者さんの言うことを聞いてくれないような先生は当然やめておいた方がいいです。治療の主役は患者さんなのですから、自分でしっかりと選んで後悔しないような治療を受けてください。少し文句を言うくらいの方が逆にいいかと思います。それでもわからなければ、メールをいただければ、お時間はかかりますが私なりに探しますので、ご連絡ください。
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