ヘアスタイルのように、歯並びを自分でイメージ!
女性の方はみなさん、ヘアスタイルに関して非常に興味があるかと思います。自分のヘアスタイルだけでなく、ほかの女性がどういう髪型にしているか、そしてどう変化させたかまで。
それと全く同じというわけにはいかないでしょうが、自分の歯並びも自分でイメージして描いてみましょう。最初は、歯科技工士の私が口元に合わせて並べていきます。
そこからアレンジを加えて、より美しく、イメージに合った歯に変化させていきます。
「一番前の2本の前歯をきれいにしたい!」という女性の患者さんは多いのですが、それならばどこまで前歯を見せたら一番美しいか、一緒に探していきます。糸切り歯を若い頃のように八重歯にしたければ、唇の位置も考えて、どれくらい重ねたらかわいらしく見えるか、入れたり出したりして確認します。患者さんが納得いくまで何度でも歯を並べ直して、きれいな歯並びに仕上げて行きます。
そのように作られた歯並びは、きっと満足いくと思います。どうせ作るならば、ヘアスタイルのように、自分好みの歯並びにこだわって、作ってみてください。
また、歯並びを決める日に、昔の若い頃の写真を持ってきて、「このイメージに近づけてください」という方がたまにいらっしゃいます。そういう写真や具体的な希望があると、歯科技工士としてはとても並べやすくなります。若い頃や芸能人の写真など持って行くと嫌がられるのではないか、と心配される方もいますが、それは逆で、具体的な注文をもらった方がわかりやすいのです。遠慮なくこのようになりたいといってください。できるだけ望み通り仕上げたいと思います。
一方、そこまで歯に関心がないという方、例えば男性の患者さんなど、どういう歯並びが良いのかわからない方は、歯並びを決める時に、奥様やお子さんとご一緒されてもよいかと思います。ご家族の方の納得も得られたら、より安心できるでしょうから。もちろんお一人であっても、またおまかせしていただける場合でも、私たちは顔立ちに合ったよい歯並びを求めて努力いたしますので、その点はご安心ください。
芸能人に負けないくらい、顔立ちに合ったきれいな歯並びを求めて、われわれと一緒に作っていきましょう。
「入れ歯治療の新発想」
第1章 「逆転の発想」から考える入れ歯治療
第2章 新発想の「試せる入れ歯」
第3章 日本人に合った理想の入れ歯とは
噛みやすく、薄く、軽い 新開発の金属製入れ歯「ディアレスト」
第4章 入れ歯作りの真髄 私の入れ歯作りに対する取り組み
第5章 患者さんの本音に答えます
Q.自由診療は、保険診療と違って、なぜこんなに費用が高いの?