Q.もし入れ歯にどうしても慣れなかったら
A.患者さんが希望する中から、一番良い治療法をお勧めします。
入れ歯が合うか、根本的にダメかどうかは、比較的すぐにわかるものです。入れ歯を入れて1~2週間しても全く変わらず、同じような違和感があるようでしたら、ひょっとしたら入れ歯には適さない可能性がでてきます。その場合は、入れ歯ではなく、ブリッジやインプラントを考えないといけないと思います。
私はブリッジの治療はしますが、インプラントは今のところやっていませんので私のところでできないことは正直に述べて、インプラントに関しては他の医院を紹介するようにしています。
とにかく患者さんの症状に合わせて歯科治療をすることが大切ですから、私が良いと思うことを無理やり押しつけるのではなく、患者さんが希望する一番良い方法をお勧めします。患者さんに「この入れ歯で我慢してください」などと言うことはありません。
ただ、「私は人一倍神経質なんです」とか、「ちょっと精神的に弱いのです」とおっしゃっていた患者さんでも、入れ歯を入れてみると、あまり異物感や苦痛もなく、「なんとかこれで大丈夫そうです」と言われるケースは結構あります。
初めは難しいかなと思っていても、入れ歯に関しては、入れてみないとわからないことが少なくありません。みなさんは入れ歯というイメージだけで先入観を持って、無理だと頭で決めているかもしれませんが、口に入れてみるとそれほど違和感もなかったという実例は数々ありますので、〝案ずるより産むが易し〟と言うように、ちょっと思い切ってチャレンジしてみてほしいと思います。
「入れ歯治療の新発想」
第1章 「逆転の発想」から考える入れ歯治療
第2章 新発想の「試せる入れ歯」
第3章 日本人に合った理想の入れ歯とは
噛みやすく、薄く、軽い 新開発の金属製入れ歯「ディアレスト」
第4章 入れ歯作りの真髄 私の入れ歯作りに対する取り組み
第5章 患者さんの本音に答えます
Q.自由診療は、保険診療と違って、なぜこんなに費用が高いの?