Q.自由診療だと一体いくらかかるの?
A.当院では、治療前に治療計画書と見積書をお作りしますので、安心です。
保険診療と違い、自由診療の料金は基準が全く決まっておらず、各歯科医院で異なるので確かに患者さん側からすれば不安なことでしょう。
患者さんへの答えとしては、とにかく最初の段階で治療に入る前に、金額をすべて明らかにすることと、きちんとした将来予測を基にわかりやすい説明をすることが大切だと思っています。
私の場合には、最初の診断の時に、治療計画と見積書をお作りします。患者さんの希望により、1~3案出すこともあります。それは、歯の一部だけを治す案や、すべてを治す案、異なる二つの治療方法で出す案など、自由診療ならではの良さで、患者さんに合わせた形で計画を説明します。
そして、自由診療は本来、将来的なことを緻密に予測した治療です。患者さんが追加治療を希望されない限りは、初めの見積料金を越えて治療することはまずないでしょうし、もしあったとすれば、それは医院側が責任を持って負担するものです。
また、自由診療というだけで法外な治療費がかかると考えておられる方もいますが、自由診療は決して高すぎる治療ではありません。お金の面だけを見れば、保険診療と比べて確かに高額だといえますが、中身が全く異なります。
例えば、被せものをするという治療だけでも、保険診療では1回型をとって次回にはセットされるというのが通常だと思いますが、私の医院では、まず最終的な被せものに限りなく近い形のプラスティックの仮歯をつけてもらいます。
そして、それでしばらく生活をしていただき、被せものの見た目はどうか、患者さんが歯磨きして清掃しやすいかどうか、歯と歯ぐきの境目の形は問題ないか、隣の歯との力関係は大丈夫かという、さまざまな項目をしっかり確認します。患者さんが「このままでもいいんじゃないですか」と言うくらいまでにチェックするのです。
その後、それらがすべてOKになったうえで、最終的な型どりをします。すると、そういうチェックを踏まえて作った被せものは、やはりその後の経過が非常に順調ですし、長い目で見てトラブルの少ない良い被せものに仕上がります。
私の医院で決めている治療費は、治療の中身とそこにかける時間や技術、エネルギーを考えて、適正価格だと思っています。自由診療というだけで、あとからどんどんお金がかかるというようなイメージはぜひ持たないでください。自分で言うのも変ですが、治療に自信はありますので、自由診療の本当の中身の良さをぜひ知っていただきたいと思います。
「入れ歯治療の新発想」
第1章 「逆転の発想」から考える入れ歯治療
第2章 新発想の「試せる入れ歯」
第3章 日本人に合った理想の入れ歯とは
噛みやすく、薄く、軽い 新開発の金属製入れ歯「ディアレスト」
第4章 入れ歯作りの真髄 私の入れ歯作りに対する取り組み
第5章 患者さんの本音に答えます
Q.自由診療は、保険診療と違って、なぜこんなに費用が高いの?
技工士からのメッセージ
※公的医療保険は適用できません。