Q.「試せる入れ歯」とは、仮の入れ歯ということでしょうか?
A.保険診療の入れ歯よりずっと薄くて違和感が少なく、そのままお使いいただくことも可能な入れ歯です。
「試せる入れ歯」は、最終的な入れ歯が完成するまでの間だけ使う「仮の入れ歯」では決してありません。床部分の材料はプラスチックですが、保険診療で作る入れ歯とは比べものにならないくらい、薄くて硬い入れ歯です。今まで保険診療の入れ歯を使っていた患者さんが、「試せる入れ歯」をつけると、ほとんどの患者さんは違和感が少なくなったと言われます。
また、この「試せる入れ歯」を使いながら、残っている歯の治療をしていくことが多々あります。そのような時は、治療のたびに入れ歯を削ったり、補修したりして、「試せる入れ歯」がつぎはぎだらけになる時期もあります。しかし、歯の治療が終了したら、また新たに型をとることから始めて、新しいプラスチックの入れ歯を作り直します。つぎはぎだらけの「試せる入れ歯」が最終的な入れ歯になるわけではないので、ご安心ください。
事実、最終的には「試せる入れ歯」よりさらに快適な金属製の入れ歯にするつもりでいた患者さんも、このプラスチックの「試せる入れ歯」で十分だということで、「試せる入れ歯」で終了される方も少なくありません。
また、最終的に金属床の入れ歯にされる患者さんにとっては、金属床の入れ歯が完成すれば、「試せる入れ歯」は不要になるので、確かに仮の入れ歯のような感じになるかもしれませんが、この「試せる入れ歯」はいざという時のためのスペアと考えていただけると、安心して生活を送れるのではないかと思います。
患者さんの中には、「試せる入れ歯」を二つ希望された方もいます。その方の場合、一つはしっかり食事ができる外出用の試せる入れ歯をお作りし、もう一つは家庭で過ごす時にリラックスしてつけていられるように、極端に薄く軽く面積を小さくした試せる入れ歯を作りました。
このリラックスタイプの入れ歯では思い切り食べることはできないかもしれませんが、入れ歯をつけているストレスが極端に少ないので、非常に快適であると言われました。ついついそのまま忘れて外出してしまうこともあるようです。
「入れ歯治療の新発想」
第1章 「逆転の発想」から考える入れ歯治療
第2章 新発想の「試せる入れ歯」
第3章 日本人に合った理想の入れ歯とは
噛みやすく、薄く、軽い 新開発の金属製入れ歯「ディアレスト」
第4章 入れ歯作りの真髄 私の入れ歯作りに対する取り組み
第5章 患者さんの本音に答えます
Q.自由診療は、保険診療と違って、なぜこんなに費用が高いの?