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入れ歯と精密度

「精密な入れ歯」=「良い入れ歯」というイメージがありそうですが、あらゆる点で精密に計算された入れ歯でもないかぎり、精密に型どりして精密に作っただけの入れ歯が果たして良い入れ歯かどうかは疑問です。

口の中の環境は、歯という硬い組織と、粘膜という柔らかい組織でできています。さらに発音や食事をするうえで、これらが調和を保って動いています。一つの場面だけを切り取って精密に作ったところで、うまくいくわけがないことは素人が考えても明らかです。

例えば足を型どりして靴を作るとして、椅子に座っている時の足形を精密に型どりして、プラスチックでピタッとした靴を作ったとしたらどうでしょう。間違いなく歩けません。
歩く時の動きや遊びの部分を計算して、足の裏、甲での素材の違いを出すとか、精密と言うより、ざっくりと計算されていなければ、足の一つの状態のみを精密に型どりしても、良い靴はできないでしょう。

またその人の足が快適に感じるゆるさも考えなければ、機械的に大勢の人が快適だから、あなたにも快適なはずだ!というのでは本当に良いものを作ることはできないでしょう。

入れ歯もこれと同じことが言えます。単に精密に作ればいいというものではなく、総合的にざっくり計算されて作られたものでなければ使い勝手は悪いはずなのです。
 私としては、精密さにこだわって困難な作り方をする入れ歯より、ざっくりと人を見て、歯ぐきのはれぼったい人だとか、硬い歯ぐきをしている人だとか、あるいはきつい感じが好みなのかゆるい感じが好みなのか。その人のことをざっくり捉えることができることの方が入れ歯にとっては、はるかに重要度が高いと思います。

みなさんも、「今日は朝起きて顔がむくんでる」ということもあるように、日々の体調は同じ人間でも違います。それでも使えるようにするためには、精密にしないことの方が意味があるかもしれません。

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