もっと前歯を見せたい人
天然の歯の人、ブリッジやインプラントの患者さんの場合は、今より前歯をもっと前に出して見せるようにすることはできないのですが、前歯が入れ歯の患者さんの場合には、かなり前歯を出してしっかりと歯が見えるようにすることも可能な場合が多いです。
日本人は下のあごが前に出ているタイプの人が多いので、下の前歯の出具合に左右されますが、上の前歯が入れ歯の場合には、希望通りに前歯を思い切り出すこともできないことではありません。
ただ、あまりに前に出し過ぎると、食べ物が間に詰まりやすいとか、おしゃべりしにくい、上唇の内側にくっつくなど、また別の問題が起こることもありますが、本来のご自身の歯があった位置よりももっと前の方に出して、審美性を高めることはできるかと思います。
また、上下の前歯がともに入れ歯の患者さんの場合には、さらに自由に歯を並べることができるので、上の前歯を出して、下の前歯を少し中に引っ込めますと、前歯全体に立体感のある歯並びが表現されて、より審美的な歯並びに変わることにつながります。
「天然の歯の時は、受け口だったので下の歯がよく見えて、上の前歯があまり見えなかったけれど、入れ歯にしてから、上の歯がしっかり見えて下の歯は少しだけになったのでよかった」という声は、非常に多く聞かせていただいています。
入れ歯専門技工士としましては、できるだけ見ためのいい、素敵でかっこいい歯並びにして満足していただきたいと思っておりますので、ここは力がとても入る仕事になります。見ための良さは、思っている以上に大きな満足感を得られている患者さんが多いので、これまでとちょっとイメージチェンジした、自然でありながら素敵な歯並びになっていただきたいと思っています。
もちろん、骨格の問題やあごの状態などで希望された通りにはできないケースもありますが、それでも可能なかぎり近づけていく努力はしています。前歯を見せたいという患者さんはぜひ一度入れ歯専門の技工士がいる医院にて入れ歯を作っていただけたらと思います。
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