ブリッジは嫌で、インプラントか入れ歯のどちらにしたらいいか?
抜けた1本の歯については、前後の歯をつないで治療するブリッジや、インプラント、入れ歯の3つの方法がありますが、健康な前後の歯を削るのが嫌で、インプラントか入れ歯に悩まれている患者さんは多いです。
歯医者さんでは、最近インプラントをすすめる先生が多いような気がしますが、入れ歯専門の技工士としましては、まずは入れ歯を試してみるというのが一番のお勧めです。
その理由は、インプラントにしてしまったら、基本的に埋め込んだインプラントはもうはずせないからです。そしてインプラント歯周病というリスクもあるので、ケアに充分注意していかなくてはいけません。
また、他の部分の歯が悪くなった時に、そこにもインプラントを入れるとしますと、前のインプラントとのバランスが本当に良いものなのかどうか?次にどこが抜けるかなんて誰にもわからないのに、そのたびに次々とインプラントにしていくと、最終的に1本1本のインプラントのバランスは本当に正しいものになっているのかどうか、疑問です。軸がバラバラな方向を向いて立てられているかと予想します。その状態で何年も何千回も強い力でかんでいくとすると、どういう結果になるか?正直ちょっと怖いです。
入れ歯の場合、力は弱いですが、そんなに思い切り強くかまなくてもよければ、充分に機能するくらいかめますし、取り外しが可能なので、歯みがきがとてもやりやすいです。すると、長期的にみて、前後の歯もきれいな状態を維持しやすいのです。ブリッジやインプラントよりも毎日の清掃は各段にきれいにできます。入れ歯自体も外に出して、歯ブラシでごしごし洗えるので清潔です。
ですから、まずは入れ歯を試してみて、入れ歯では力が弱いとか使いづらいという結果になりましたら、他の治療を選択されたらいいかと思います。
歯が本当に1本だけ悪いのであれば、インプラントでも悪くないと言えますが、歯を抜かないといけない人の場合、残っている他の歯もそれほど健康ではないケースが非常に多いです。また次に治療を要する歯がある場合には、ぜひ入れ歯をされてから、残っている歯がすべてこの先10年以上何も問題ないだろうという想定でありましたら、インプラントをされてもいいんじゃないかと思います。きちんとケアができる患者さんだと思いますので。
口の中の状態が次から次へと変わっていくのが、怖い部分であります。入れ歯の場合には、他の歯が悪くなっても、今お使いの入れ歯に歯を継ぎたしていけばいいだけです。それほど大きな変化はないと思いますし、大きな手術もしません。入れ歯は、慣れて使えるようになられたら、大きなリスクがなくて、安心安全な非常に便利な道具であります。
具体的な入れ歯の説明
入れ歯の組み合わせ
入れ歯の組み合わせ
さまざまな入れ歯の悩み
知って得する入れ歯の悩み
歯科医院の選び方