金属の入れ歯の金属部分は体に悪影響はないのか
金属製の入れ歯の金属が何でできていて、体に影響はないのか、質問される患者さんはたまにいらっしゃいます。確かに口の中に入れるものがどんなものでできているか、しかも金属ですからアレルギーなども問題ないか心配になるのは当然のことだと思います。
歯科で使われる金属は基本的にすべて厚生労働省の認可を受けた材料で製作されていますので、その材料に対して特別に金属アレルギーなどが無い人でしたら、全く問題ないと考えていただいていいかと思います。もし問題があるような金属でしたら、まずこれまで使われることはないと言えます。
入れ歯によく使われる金属は、コバルトクロム合金、チタン合金、金合金が多いです。
中でもコバルトクロム合金がほとんどだと思いますが、これは丈夫で軽くて比較的安価な金属になります。合金ですからコバルトやクロム以外にもいくつか金属が混ざっていますがそれはそれぞれのメーカーの企業秘密で、用途に合わせて多品種の金属が作られています。チタン合金の特徴は、とにかく軽いということです。
そして人工関節やインプラントにも使われているので生体にも安心であると言えます。金合金は、金はほとんどアレルギーになる人が少ないので安全ですが、比重が重いので、入れ歯がかなり重くなります。昔はよく使われていたようですが、今は金合金の入れ歯は少ないように思います。
金属が体に影響があるというのは、まず金属アレルギーの問題だと思いますが、それ以外に入れ歯の場合には、金属でしっかりとした入れ歯を作ったほうが体にとってもいいと、私は考えます。
入れ歯というのは、左右前後のバランスが非常に重要ですし、そのバランスを安定して維持していくには、金属製の入れ歯でしっかりと保持していかないと難しいと思います。
半年に一度の定期メンテナンスの来られる患者さんの入れ歯を見るたびに、金属製の入れ歯を作られた患者さんの金属の材料としての危険性がない場合には、ぜひとも皆さんに金属製の入れ歯で毎日を過ごしていただきたいと願います。
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