入れ歯に使う人工の歯は何でできているか
入れ歯に使う人工の歯は、そのまま人工歯(じんこうし)と言います。レジンというプラスチックの中でも特に硬い、硬質のレジンを使っています。技工士が入れ歯を作る際にわざわざ1本1本作っているのではなく、人工歯の製造メーカーがありまして、世界各国のメーカーがいろいろなタイプの人工歯を作っています。
ほとんどがレジンというプラスチック製のものですが、中には高価なセラミック製の人工歯もございます。これはセラミックですので、差し歯やブリッジに使われる白い歯の材料と基本的には同じです。作り方や中身は違いますが、要は陶器といいますか瀬戸物ですので、表面が非常にきれいですり減りにくいです。表面がきれいということは汚れなども付きにくいのでいいかと思います。ただし、重さがプラスチックのレジンと比べるとかなり重くはなります。また、すり減りにくいのは良いことですが、その反面、かみ合わせの調整が大変で扱いにくいです。
普通はセラミックの陶歯ではなく、プラスチックのレジンを使うことが多いです。
また、まれに、奥歯でもっと何でも強くかみたいという患者さんがいらっしゃいまして、ブレードという金属製の人工歯をつける場合もあります。あるいは、かぶせものと同じような銀歯を作って入れ歯に追加するようなこともあります。別途費用もかかりますし、時間もかかりますし、調整もそれなりに大変ですが、うまくできあがれば普通の入れ歯より強くかみくだくことは可能になるかと思います。
人工歯は、素材によってさまざまであり、色も形もいろいろあります。日本の有名な人工歯のメーカーに、松風、GCという2社がありますが、これらの会社は日本人の歯の研究を深く行っているので、やはり外国製の人工歯よりも、日本人の歯にしっくりと合った人工歯であると言われています。
必ずしも外国製の人工歯がいいというわけではなく、日本人には日本人に合ったタイプの歯が一番いいと私も思います。
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