入れ歯に使うプラスチックは何でできているのか
入れ歯に使うプラスチック部分は、レジンという樹脂でできています。このレジンにはさまざまな種類がありまして、レジンの液と粉を混ぜるとすぐに固まるものや、熱を加えないと固まらないものなどたくさんあります。硬さも強いものから弱いものまであり、今では色もいろいろなカラーがございます。
ピンク色した歯ぐきに接触する部分は、主に熱で固まるレジンであり、歯ぐきを再現するのに適しています。透明感のあるものや、透明感のないものまで数種類のレジンがあります。白い歯に使われるレジンは、レジンの中でも特に硬いレジンであり、実際の歯に合わせて3層構造で作られていたりします。歯の白さも多種類あり、形や大きさまで含めると、相当な量の種類が世界各国の製造メーカーから製品化されています。
レジンは入れ歯を作るうえでなくてはならない材料であり、非常に扱いやすい商品です。シンナーに似た臭いがある場合もありますが、きちんと作られた入れ歯であれば、ほとんど臭いなどはないかと思われます。
レジンはプラスチックですので、強度は金属のように強くはありません。ですから、ある程度の厚みというものがどうしても必要になってきます。保険診療で作る入れ歯はだいたい3mm~4mmの厚さはあるのではないでしょうか。私の作る入れ歯はその半分近い1.5mm~2mmくらいで仕上げています。入れ歯というのは口の中にプラスチックを入れなくてはいけないのですが、少しでも異物感が少なくなるようにいろいろなアイデアを駆使して作っております。
また、入れ歯に使う材料はレジンというプラスティックだけではなく、金属で作る入れ歯もあります。全体が金属ではなく、骨組みの部分や外からは見えない部分を金属で仕上げます。当然、プラスティックよりも丈夫で長持ちし、薄くてしっかりしてますので、入れ歯としてはプラスティックよりもかなり快適な入れ歯になります。
かみ合わせの歯の部分は金属製でも硬質レジンという、硬いプラスティックになりますが、土台が金属だとかむ力もアップして、より使いやすい入れ歯になります。今お使いのプラスティックの入れ歯よりももっと良質な入れ歯を求める場合には、金属製の入れ歯がお勧めです。
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