入れ歯は1mm以内の調整 差し歯は0.3~0.5mm以内の調整
歯科技工士はドクターの注文によりさまざまな技工物を作るのですが、作った商品それぞれにやはり精度が求められます。
総入れ歯など口の中全体にわたるものの場合には、患者さんの口の中で最終的な調整をする際に、1mm以内の調整で終えるようにつくるのが通常だと思います。
それ以上削らなければならないならば、かみ合わせの取り方が高かったか、技工物が大きく変形したと考えられますので、あまり良い入れ歯であるとは言えません。
詰め物やかぶせ、差し歯などの場合には、作るものの大きさにもよりますが、この精度は0.3~0.5mm以内が理想ではないでしょうか。それ以上の調整が必要な時というのは、かなり調整時間がかかっているはずですし、そのようなものをセットされても良い物ではないと思います。
皆さんも必要以上に調整の時間がかかっている場合には、ちょっと止めてもらったほうがいいかもしれません。
なかなか言い出しにくいですが、セメントで固定してしまったらおしまいですから、ドクターにそんな物をセットして大丈夫かどうか聞いた方がいいとは思います。
基本的には技工士は、調整の全くいらないピッタリの物は作らないと思います。
少し調整してセットされるくらいに作るのが無難であり、普通だと思います。逆に低すぎたり、当たっていないような技工物もたまにあります。それでは上下にかみ合いませんし、また横の歯としっかり接触していないと、食べ物が毎回歯の間にはさまってしまいます。当然これではダメで、作り直しです。
作り直しは大変なので、このような少し足りないということがないように、だいたい技工士は少しオーバー目に作るのです。
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