繊維質の食べ物がかみにくい入れ歯
入れ歯でほうれん草やキャベツなどの繊維質の野菜がかみにくいというのは、よく聞かれる言葉です。
確かに入れ歯で生野菜などの固い繊維質を自分の歯の時のような感覚でかむというのは、少し難しいかもしれません。逆にカリッと割って食べるような食べ物は、入れ歯でもかめるという声はよく聞きますが、何度もギシギシとしながらすり切って食べないといけない、歯ごたえのある繊維質の食べ物は、入れ歯で簡単に食べられるとは言えません。
ある程度食べ物をよく煮て柔らかくして食べるほうが消化にはいいと思います。
固い繊維質をすり切るには、その力に耐えられる歯ぐきと、入れ歯のかみ合わせの調整が必要になります。
この2つが整えば、入れ歯でもしっかり繊維質が食べられると思います。
ただし、いきなり新しく作った入れ歯でかんでいくのは大変なので、徐々に固い物や難しい物に挑戦していくのがいいかと思います。
急に強くバリバリ、ギシギシと入れ歯でかんでいきますと、歯ぐきの方がその力に負けて痛んでしまうこともございます。歯ぐきに傷がつくと、傷が治るのに1週間もかかりますから、くれぐれもゆっくりと固い物を食べるようにしていただきたいと考えます。
特殊な方法で、入れ歯の奥歯だけ金属製の歯を埋め込んで作るような入れ歯もありますが、入れ歯自体が重くなりますし、舌の感じも何だか変な感じがすると思います。
どうしても固い食べ物が食べたい人以外にはお勧めではありません。
入れ歯に使われる人工の歯は3年以上すると丸まってくることが多いので、その場合には人工の歯を交換してもらい、少し鋭い面に仕上げてもらえたら以前よりもかなりかみやすい入れ歯に変わるかと思います。
ドクターでは人工の歯の交換はできないので、技工士がいる医院にて交換してもらえばいいと思います。と言いますのも、普通の歯科医院ではこの歯の交換に1週間入れ歯をあずかりますと言われます。
1週間も入れ歯が無い状態では、その患者さんは1週間物が食べられなくなってしまいます。それは無理ですから、技工士がいる医院であれば、予定を立てて取り組めば1日でできる仕事ですので、その方がいいかと思います。
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