抜けた4本が、2本ずつ2カ所に分かれている症例
●前歯2本、奥歯に2本並んで抜けている症例
この場合には、前歯と奥歯で2本ずつ抜けているので、バランスがいいかと思われますが、入れ歯というのは前歯の部分ではあまりかめないので、どうしても奥歯に大きな力がかかります。なので、奥歯の調整がとても大切になってきます。それでもどうしても奥歯で食べ物をかむと少し前歯が浮くような状態になるかもしれないですが、その場合には前歯の部分の床を少し延長して伸ばすと浮くことがなくなるかと思います。こちらの症例も定期的な調整には通って、中間の歯が悪くなっていないかなど点検してもらう必要があると思います。
●右の奥歯2本、左の奥歯2本が並んで抜けている症例
この入れ歯は左右に2本ずつ奥歯が抜けていますので、入れ歯として非常にバランスもよく、物を食べる場合にもよく食べられるだろうと思います。左右がお互いを助け合うかのように、どちらでかんでも力を均等に補い合いますので、入れ歯とはいえ非常にうまく使える入れ歯だと思います。入れ歯の中でも良い入れ歯の症例に入ると思います。4本並んで抜けた場合の入れ歯と比べましたら、かなり使いやすい入れ歯だと言えるでしょう。
ただし、左右とも一番奥の歯が抜けた症例では、そのさらに奥に歯がない状態ですから、入れ歯にかかる力を歯ぐきのみで負担しなくてはいけなくなります。すると、歯ぐきは柔らかいので、かむたびに入れ歯が少し沈み込むような状態になります。この状態に慣れないといけないという点と、使っていく中で入れ歯でしっかりかめなくなってくる可能性もありますので、少し入れ歯の部分のかみ合わせが弱いなと思ったら、調整の通って入れ歯の歯を上に高くしてもらうようなことが重要です。技工士のいない歯科医院ではすぐに作業ができないか、やってもらえないかもしれないですが、かみ合わせは非常に重要ですので、技工士がいる歯科医院を探して、やってもらったほうがいいかと思います。
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