抜けた4本が3カ所に分かれて、1本と1本と2本に離れている症例
≪抜けた4本が3カ所に分かれて、1本と1本と2本に離れている症例≫
あまり多い症例ではないですが、このような入れ歯の方もいらっしゃいます。
左右奥歯1本ずつと前歯に2本の症例、奥歯に1本と前歯に1本と反対側の奥歯に2本の症例が考えられるかと思います。
≪抜けた4本が、4本並んでいる症例≫
4本の入れ歯の場合、この症例が一番難しくなります。連続して並んで抜けているというのは、その部分が歯ぐきという柔らかい粘膜だけで入れ歯を支えないといけない状態でありまして、その長さが長くなるほど入れ歯としては安定しにくくなります。そのため、入れ歯を成功させるうえで、かなり難しくなるのです。
しっかりした歯があればあるほど、入れ歯は安定しますから、飛び石のように歯が抜けた状態の方が、入れ歯としては成功しやすいです。
●左右奥歯1本ずつと前歯に2本の症例/奥歯1本と前歯1本と反対側の奥歯に2本の症例
この2つの症例は、大きな差はそれほどございません。奥歯が2本抜けているか前歯が2本抜けているかという違いだけで、これは大きな問題ではありません。基本的に3カ所に分かれて抜けた部分があるというのは、技工士としては非常に安定した入れ歯が作れますので、ありがたい症例です。あとは歯ぐきが弱くないかどうか、残っている歯が弱すぎないかという点が気になるだけです。入れ歯としましては、安定感もかみ心地もかなりいいとは思いますので、このような症例の患者さんは、入れ歯が一番お勧めです。
3カ所をそれぞれブリッジにするという方法もあるかもしれませんが、ブリッジは前後の歯を削って治療しますので、健康な歯を削らない入れ歯の方をお勧めしています。
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