むし歯・歯周病治療
歯を守るために。自由診療だからこそできる治療があります
試している間の快適性にも配慮しています
当院は、入れ歯が必要な方のためのむし歯治療や歯周病治療と、入れ歯は必要ないが時間や治療材料に制約を受けない治療を受けたい方のためのトータルな歯科治療を手がけています。いずれも自由診療ですので、患者さんの症状やご要望に合わせた治療をご提供できます。
入れ歯を使う人のむし歯治療とは?
当院に来られる患者さんの多くは入れ歯が必要な方が多いので、まず入れ歯を作ることから始めます。それは入れ歯に慣れていただくことが重要であり、入れ歯を入れる前に歯を抜いたり削ったりすると、その後に入れ歯になじめなかった場合に元へ戻せないからです。また当院ではむし歯治療もしっかり時間をかけて行いますので、治療が終わるまでの期間を入れ歯がない状態でいることの方がよくないと考えています。
そこで、まず入れ歯に慣れていただいてから、むし歯治療を行います。次第に快適になっていくことが実感できるので、患者さんも前向きに治療を継続できます。実はこの方が入れ歯のトラブルが起きにくいのです。さらにむし歯治療も自由診療で行いますので、材料や時間・回数の制約を受けずに、必要な治療を徹底的に行います。これがむし歯の再発を防ぎ、大切な歯を守る治療に繋がります。
当院のむし歯治療
初期~中期 削って詰めるむし歯治療
冷たいものがしみる程度の比較的軽いむし歯の場合は、むし歯に侵された部分を取り除き、セラミック(陶器)やプラスチック、金属を詰める治療を行います。
セラミック
レジン(プラスチック)
金属
●セラミック(陶器)
材料の強度的問題があり、歯を削る量は増えますが、色がよく見た目は最も優れています。
●レジン(プラスチック)
変色や収縮などの変形があるため、詰める場所によっては詰め替え時期は早いかもしれませんが、色が良く、早く仕上がり安価、削る量は少量ですみます。
●金属
色は良くありませんが、強度、変形、かみ心地などが優れています。
再発を防ぐために最善を尽くします
一度むし歯になった歯は、実は「治りません」。治療することにより「(人工材料で)修復される」のです。人工物が口に入っている以上、その部分に自浄作用は働きませんから、歯磨きなどのケアに気を付けることがとても大切なのです。
むし歯を除去することは顕微鏡を使っても意外と難しいものなので、当院ではタンパク質が壊れている箇所を染め出して、可能な限り根こそぎ除去するようにしています。むし歯の部分を徹底的に除去すること、むし歯になった原因やリスクに配慮して再発しにくい形態で修復すること、治療後のケア(歯磨き)の指導を徹底することを心がけて再発を防いでいます。
歯の神経を取る治療(重度のむし歯治療)
むし歯になって歯が強く痛み、温かいものまでしみる段階になると神経を取る治療を行います。この神経を取る処置に不手際があると、むし歯や歯の根の部分に膿が溜まり病巣が進行しやすく、数年で抜歯になることがあります。また神経をとってもむし歯が再発し進行することもあります。この場合、痛みがないことも多いので注意が必要です。
当院では、神経を取る根管治療を徹底的に行い、再発を防ぎ歯を長持ちさせる度合いを格段に向上させたいと考えています。
直接覆髄も行っています
当院では、歯を守る観点から直接覆髄治療を導入しています。歯髄(神経)近くまで進行した重度のむし歯に対して歯髄を保存するために、歯髄の露出部を封鎖(直接覆髄)し歯髄の炎症を防ぐ方法です。この治療により、神経をとらずに歯を守れる可能性が高まります。
知っておきたいむし歯の知識
むし歯はミュータンス菌が出す酸により歯が溶かされる現象をいいます。じわじわ溶けていく場合は比較的痛みがなく、痛みが出る場合は急激に進行しているケースが多いです。
前期
初期のものはチョコレートや果汁などの甘いものが少ししみるといった症状が先行しますが、この時点ではほとんどの人が気付かない場合が多いです。
初期
冷たいものがしみるようになります。しかし徐々に慣れてくるケースも多いです。この段階で治療をしたいものです。
中期
冷たいものに加えて、熱いものもしみるようになります。ここまでの状況になると、歯の中にある神経をとる治療になります。
後期
痛みはなくなりますが、歯はどんどん崩壊してきます。根だけでも残せるならラッキーです。
末期
歯ぐきが腫れて、強い痛みが出てきます。むし歯を放置し続けたら最後は歯の上部が全て崩壊して、根にもむし歯が回り、歯周炎になります。進行しきると、歯は既に異物として歯ぐきの中に存在しているような状態になります。
入れ歯治療と関わりの深い歯周病
歯周病は、歯周病菌によって歯の周りの骨が溶ける病気です。そのため、進行した歯周病になるとあごの骨を支えられなくなり、最終的に自然に歯が抜けてしまうことにつながり、入れ歯治療と密接に関わってきます。
軽度の歯周病は正しい歯磨きなど毎日のケアでかなり改善しますが、中等度以上になり歯の周りの骨が溶けてきた場合は、現状を維持するために短期集中で専門的な治療を行います。さらに進行した場合は隣の健康な歯やあごの骨を守るために、いずれ歯を抜く選択肢も考えながら入れ歯治療と並行して行います。
健康な歯の価値は100万円!?全体的なコストを考えた治療をご提供
歯をなくした場合、新しい歯を作るインプラントや入れ歯の治療費を考えると、健康な歯は1本100万円ぐらいの資産価値があると考えられます。健康な歯をできるだけ残すために、その価値に合った治療で最善を尽くすべきだと考えています。
部分入れ歯を作る上でも、健康な歯ができるだけ残っていることが良い条件になりますので、歯周病に感染して弱っている歯もできるだけ残すように治療を進めています。
歯周病の進行度と症状
健康な歯周組織
歯ぐきが引き締まっている。
歯肉炎・軽度の歯周病
歯に歯垢や歯石が付着し、そのなかの細菌が繁殖して歯ぐきが赤く腫れてきます。この時期であれば、歯磨きをきちんと行うことで改善します。
中度の歯周病
歯ぐきが腫れて歯周ポケットが深くなり、歯を支える骨(歯槽骨)が溶けていきます。歯磨きの時に出血する状態です。この段階では歯ぐきに麻酔をしてから、歯周ポケット内の歯石や歯垢を除去します。
重度の歯周病
歯周ポケットがさらに深くなり、歯ぐきが腫れて膿が出てきます。さらに骨が溶けてくると、歯がグラグラ揺れるようになり、さらに悪化すると歯が抜け落ちます。歯周組織の破壊がひどい場合は歯周外科手術を行います。