2023/02/07
入れ歯専門技工士の関戸です。
普通、技工士は、歯科医師からもらった歯の型やかみ合わせに合わせて作るだけで、実際に患者さんと面と向かって、会話をしながら歯並びをするというようなことはありません。
しかしながら、当医院では、院長のかみ合わせの後、そのかみ合わせも含めて、考察し、歯並びをやっていきます。前歯から並べて、患者さんの口の中にうまくおさまっているか、患者さんに前歯の好みをお聞きしながら、あわてず、納得していただける段階で仕上げに入らせていただいています。
しかも、たった1回入れ歯を製作しただけで、本当に満足行く入れ歯になるかどうかはわかりませんので、1回だけではなく、1つ目の入れ歯でもう少し希望や不具合などがあるようでしたら、2つ目も作ることを行っています。
特に。入れ歯患者さんは、入れ歯だけではなく、残っている歯も治療が必要な患者さんも非常に多いので、まず入れ歯を作って、その入れ歯を使いながら治療を行い、治療が終わった段階で、改めて入れ歯を作り直すことは必ずやっております。
実際に患者さんを目の前にして入れ歯を作ることができるというのは、技工士としましては、本当に幸せな環境なのです。直接患者さんの口の中も見れますし、顔や表情を確認できますので、微妙な口の動きや唇、頬の感じに合わせて歯を並べることができます。
何でもかんでもできるというわけではなく、患者さんの口の状態に寄りますが、せっかく自由診療で入れ歯を作っていただけるわけですから、やはりいい感じの素敵な歯並びになっていただきたいと思っています。
前歯の歯並びは、あごの形だけではなく、頬や唇の形、笑ったときの口角の上がり方が気になります。
口角が上がって歯が見え過ぎててもやらしい感じがしますので、ちょうどいい量の歯が見えるように調整していけるのは、直接、患者さんを見ながら、会話をしながら入れ歯を作れるからだと思っています。
2023/01/07
技工士の関戸です。
当医院の新年のスタートは6日からでしたが、早々に入れ歯製作を希望される患者さんからご連絡をいただきまして、感謝申し上げます。
本年も気合を入れて、より良い入れ歯製作に集中していきたいと考えております。
当医院は大きな医院ではありませんが、年末年始の休み中に、入れ歯の修理をご希望された患者さんが数人いらっしゃいまして、できる範囲内で対応もさせていただきました。ある程度の小回りの利く歯科医院であります。
入れ歯は、どうしても修理修正が必要になるものでありますので、入れ歯を専門とする歯科医院である限り、食べられない状態のまま、患者さんに長期間過ごしていただくわけにはいかないですから、どうしても修正が必要な患者さんにつきましては、対応させていただいております。
しかも入れ歯専門の歯科技工士として常勤させていただいておりますので、入れ歯に関しましては、しっかりと対応させていただきたいと常々考えております。
この1年もまたできるだけ多くの患者さんに、できる限り最適な入れ歯を提供できるように努力していきたいと思っています。どうぞよろしくお願い致します。
2022/12/24
技工士の関戸です。
今年も残すところあと1週間ですが、多くの患者さんが入れ歯や治療を求めて来院してくださったことに、何より感謝申し上げます。
ただ、11月後半、怪我から体調を崩したために、入れ歯関係の治療や製作に関しまして、大変ご迷惑をおかけしております。復帰した際には、これまで以上に尽力させていただきますので、どうぞよろしくお願い致します。
来年も、院長、スタッフとともに、良い入れ歯製作にまい進いたしますので、ご来院ください。
本年はどうもありがとうございました。
2022/11/26
技工士の関戸です。
今月11月15日に、新しい診療台が設置されました。
以前の診療台と同色の白色で、少しサイズが大きくなったような気がします。
技工士の私が使用するわけではありませんが、診療台は患者さんにとっても非常に大切な機械のひとつでありまして、それが新調され、今現在の最新で最高クラスの診療台に変わるということは、非常にうれしい内容であります。
この新しい診療台から、今後も、丁寧な治療や入れ歯製作をしっかりと行っていけることを祈願いたします。
新たな設備でより良い歯科医療・歯科技工をこれまで通り提供して参りますので、ぜひご期待ください。
2022/10/15
技工士の関戸です。
前回の「入れ歯の見た目が気に入らない患者さん」に続きまして。
では、具体的にどうすれば前歯が良くなるのかという話をします。
入れ歯の場合には、前歯の見た目に関しまして、大きく2つに分かれます。
1つは、ご自身の前歯が残っていない場合であり、もう1つは前歯が数本残っている場合です。
1本~数本の前歯が残っている患者さんの歯並びは、やはり残っている歯に合わせて、見た目がいい感じに仕上げなくてはなりません。残っている歯を無視して並べるわけにはいかないので、うまくアレンジしながら入れ歯の人工の歯だと思われないように並べる必要があります。
そして、前歯が残っていない、あるいは、前歯が歯の根っこしかないという患者さんの場合には、簡単に言いますと、好きなように並べられます。もともとの歯が前歯がぜんぜん見えなかった人もすべてとは言いませんが、見せることができます。
下のあごが出ているので、下の歯ばかりが今まで目立っていたという人も、入れ歯になると、まるで矯正したかのように、上の前歯を下の前歯より前に出せるので、かなり見た目が良くなる患者さんも多いです。誰でも必ずできますとまでは言えませんが、ほとんどの患者さんは、見た目には満足していただいているかと思います。
なぜかと言いますと、見た目にこだわりのある患者さんの場合には、歯並びを何度も確認してもらうからです。しかも希望があれば、ご自宅に持って帰ってもらって、しばらくよく検討してもらうようにもしています。ご家族の方にも見てもらって、それで十分納得してもらってから、仕上げに入りますので、前歯に関しては、ほとんど満足されていると思っています。
これから数年、数十年と使われる入れ歯ですから、よく検討してもらって作るのが一番合理的だと考えています。自由診療なので、まさに文字通りに、自由にお作りすることができますから、患者さんの要望に対して臨機応変に対応しています。
また、実際に歯並びをするのは技工士の私ですが、患者さんの前歯の歯並びに対する思い、そして視点はとても正確だと実感しています。患者さんと前歯について話し合いながら、どういう希望なのか?どういう好みなのか?を必死でつかむように心がけています。
今まで笑う時にいつも口元を手で隠していたけど、この入れ歯に変えてからは、堂々と気にせず大きく笑えるようになったというお言葉をたまにいただけるのですが、これからも一人一人の患者さんの要望に応えられるように、頑張っていきたいと考えております。