2020/04/20
技工士の関戸です。
保険診療で入れ歯を何度か作ってもあまり満足できないので、当院を見つけて来院してくださる患者さんは多いのですが、新たに作った入れ歯で本当に満足してもらっているのかどうか、作り手の技工士としましては、いつも一番気にかかります。
正直な感想を言ってくださる患者さんもいれば、あまり感情を表に出さない患者さんもいますので、本音でどういう風に思っているのか、とても気になるところです。
先日、保険の入れ歯から当院の入れ歯に作り替えて、「大満足です。もっと早く来ればよかった。」と言ってくださった患者さんがいて、大変嬉しい思いをしました。
初めて来院された時に、院長から呼ばれて、今お使いの入れ歯を見せていただくと、だいたいそれ以上のクオリティの入れ歯がつくれるかどうかはわかるので、この患者さんの時も、おそらく喜んでいただけるだろうと、作る前から想定していましたが、改めて直接、気持ちのいい言葉を言ってくださると、本当にホッと致します。
この仕事を続けて来てよかったと思う瞬間でありますし、来てくださった患者さんに対して、本当に感謝しています。
これからも同じように満足してもらえる入れ歯を作ることに専念するのみだという強い気持ちにさせていただけます。ありがたいことです。
2020/04/07
当医院は、開院当初から、「プライベート歯科横濱」という名前の通り、患者さんのプライバシーに気を遣っていることもあり、診療室だけではなく、待合室まで完全個室にしています。
そのため、来院された患者さんは、すぐさま個室の待合室の案内されるので、プライバシーの確保とともに、今回のコロナウイルス予防にもつながる、『他の人と接しない』という点で、安心して患者さんが来院されています。
予約時間は当然、完全予約でありまして、1つの診療室で、1名の患者さんに集中して治療していますので、ほぼ他の患者さんと顔を合わせることはございません。
また、診療室は、前の患者さんの診療が終わると、スタッフと院長とできれいに毎回滅菌作業をします。
待合室も、きれい好きなスタッフが小まめに毎回、滅菌作業しております。
今回のコロナウイルスに対応して、特別にこのような作業をしているのではなく、開院当初からこれまで続けていることですので、ご安心ください。
2020/02/21
技工士の関戸です。
通っている歯科医院で、歯の根っこにひびが入っているので、歯を抜いて入れ歯にするか、あるいはブリッジにするか考えてくださいと言われ、入れ歯にしようかと思われた患者さんから、連絡をいただくことがよくあります。
保険診療で一度入れ歯を入れられてもいいと思いますが、うちの医院では、残っている前後の歯にあまり負担のかからないタイプの入れ歯がありますので、それを一度試されるのもおすすめですと答えています。
保険診療の1本の入れ歯は、だいたい抜けた歯の前後の歯に、クワガタの角のような形のバネを取り付けたタイプの入れ歯が多いです。これですと、まず見た目がいかにも入れ歯です!という感じになりますので、女性患者さんの多くは嫌がられます。また、前後の歯にきついくらいしっかりととめてしまうので、物を食べるたびに前後の歯は横に動かされてしまいます。つまり、健康な歯が入れ歯にきつく抱きつかれて揺さぶられてしまうのです。
これでは健康な歯まで何らかのダメージを受けてしまいます。うちのタイプの入れ歯は、歯に抱きつくのではなく、そっと腰に手をあてるように、歯に少しの力で当てるだけで歯に大きな負担がかからないような入れ歯になっています。なので、使われている患者さんからは、入れていてとても楽です。ほとんど気になりません。とよく言われます。
また、歯の根っこにひびが入ったから入れ歯にしたいということで来院されたのですが、実は歯の根っこが割れてなかったというケースもあります。その場合、わざわざ歯を抜かなくてもいいですし、抜いてしまってから当医院に来られるのではなく、本当にひびが入っているのかどうか、どのような状態なのか、もしかしたら救える可能性のある歯であるかもしれませんので、あわてて歯を抜くことなく、まず来院して見せてくださいともお伝えしています。
しっかりした診断のもと、正しい処置を受けて、そしてできるだけ良質な入れ歯を選ばれることが一番いいかと思います。
保険診療で一度入れ歯を作られてから、来院された患者さんの場合、保険の入れ歯と自由診療の入れ歯の違いに、驚かれる患者さんも多いですが、入れ歯専門の技工士としましては、はじめて入れ歯を入れるような場合には、そのはじめての体験がのちのちまで深く影響を与えることもあり、非常に大切な期間であると考えられますので、最初から良質な入れ歯を使用される方がスムーズな入れ歯生活が送れるかと思います。
入れ歯で苦労をされますと、どうしても苦手意識が先に立ってしまったりします。スムーズな形で慣れられて不満のない生活を送られるのが一番いいかと思います。
2020/02/04
技工士の関戸です。
定期的に入れ歯のメンテナンスに来られる患者さんの入れ歯を見させていただいてますと、奥歯で強くかんでいる患者さんの場合、奥歯のすり減りが大きく、追加修正などをしないといけないときがよくあります。
奥歯がすり減ってしまうと、上の入れ歯であれ、下の入れ歯であれ、入れ歯は外れやすかったり、落ちやすかったりして、使いにくくなります。痛みが発生することもあります。
修正して、かみ合わせを再び元の安定した状態にしますと、患者さんは、「よくなじみます」と言われます。そしてかむ動きも、動きやすそうに戻っています。
もともとしっかりとかんでいる患者さんの場合には、バランスの良い動きでこれまで使われてきてますので、すぐに元に戻ります。
「かみ合わせだけでこんなに変わるんですね。」と言われる人も多いですが、入れ歯というのは、その患者さんにいかに合わせて道具を調整するかというのがポイントだと、私は思っています。
例えば、道具を使うスポーツはいろいろあると思うのですが、その道具をより選手に合った使いやすいものに修正して、良いプレーをしてもらうようにする。あるいは、物を食べたり、かんだり、発音したりするのは、運動ですので、入れ歯をうまく使うためのトレーニングをすすめて、入れ歯をうまく扱えるようになってもらうこともあります。
運動やスポーツというのは、人それぞれ得意・不得意ありますし、まったく同じ動きの人はこの世に一人もいないと言っていいと思います。入れ歯を使って動かす場合にも、その動きをできるだけスムーズにして、使いやすく動かしやすい道具に仕上げていくというのが、われわれ入れ歯専門の技工士の役割だと考えています。
動かしにくそうな入れ歯は、やはり患者さんが使いにくいはずですし、しっかりかんでいない入れ歯だと、最初に申し上げた、外れる・落ちる・痛むなどの症状が出てきたりします。かみ合わせがすり減ったり、ずれたりすることは、長期的に使っていけば、当たり前のことですので、そういう時は、ぜひかみ合わせの調整をしていただいて、また元の入れ歯に戻ってから、しっかりエクササイズを続けていただきたいと思っています。
2020/01/21
技工士の関戸です。
当院にも、入れ歯ははじめてという患者さんはたくさんいらっしゃいます。
その中でも一番多いのが、長年ブリッジをされていて、そのブリッジがそろそろダメになりそうな時に、『次は入れ歯を考えてください』と歯医者さんに言われて、どうせ入れ歯を入れるのならば、できるだけ良い入れ歯を入れたいということで、来院される患者さんです。
保険で作る入れ歯があまり合わないという声をお聞きになっているのか、よく探されてご連絡いただいています。
はじめての入れ歯を質の良い入れ歯にするというのは、非常に賢い考え方だと思います。
一番初めに、嫌な思いをされたり、トラウマになるようなことが、入れ歯にとっても非常にデメリットが大きいですから、最初からスムーズな入れ歯生活が送れるようになるためにも、ぜひおすすめします。
料金的な問題だけを見れば、保険診療の方が安いですが、必ずしも保険の入れ歯が合っていてメリットが高いとは思えません。必要以上に残っている歯に負担をかけるような設計が多いですし、見た目・審美性の問題や、かみ合わせのテクニックも十分だとは言えません。
歯は1年365日、1日3回、毎日、必ず使い続けていくものでもありますから、とても大切なものです。
抜けた部分を補うための入れ歯は、できるだけ良質で安定して使っていけるものがよろしいです。
かむ力というのは、相当なもので、この力に耐えて長年安心して使えるものでないと、次々と歯が抜けていくことにつながります。
今以上に悪くならないためにも、できるだけ最良の入れ歯を検討されることを、入れ歯専門の歯科技工士としましては、おすすめします。