2019/05/23
技工士の関戸です。
食べ物をかむ力というのは、かなりなもので、例えば、ステーキの肉を、手でグニャグニャになるまで、細かくするには相当な時間と労力が必要だと、想像できるかと思います。
しかし、口の中でムシャムシャと数回かめば、結構細かくかみくだけますし、よく言われるように理想的に30回くらいかめば、ドロドロにもなるんじゃないかと思います。
手先だけでそこまでにするのは非常に難しいでしょう。
このように、かむ力、歯の力は、思っている以上に強いものです。
ところが、歯を失ってしまって、歯ぐきだけの状態になり、入れ歯を使わないといけない場合に、このかむ力は減少してしまいます。
そこをなんとかして、できるだけ元の歯のようにかめるように作るのが、われわれ技工士の力量ですが、かむ力というのは、想定よりも強いもので、長年使っていくには、やはり強度のある材料が適正だと感じています。
強い力に耐えて長年使用する素材としましては、やはりプラスティックではなく、基礎の部分が金属でできているのが理想的です。
当医院も13年目なりますが、10年以上前に入れ歯を作られた患者さんに関して、金属製の入れ歯を入れている患者さんは、今でもピッタリと歯や歯ぐきに合った入れ歯のままで、しかも上下のかみ合わせの変化もごくわずかしかありません。歯がすり減った分だけですね。
反対にプラスティックの入れ歯は、長い年月で修理や修正を加えないといけない場合も多く、作り替えざるをえない方もいらっしゃいます。
入れ歯は人工物でありますので、一生使用できるものではないですが、10年経過して、ほぼ変わらない状態であるのと、変化が多少大きい場合とでは、やはり安定している方がいいと言わざるを得ません。
これは、素材として、どうしてもプラスティックはかむ時にややひずむ力が大きいのではないかと思います。基礎の部分に金属がある入れ歯の場合には、一度バランスの良いかみ合わせに落ち着いた場合には、ほぼほぼ変化しないのですが、プラスティックは手でもたわませることができるくらい、曲げたり収縮したりして変化しやすい材料ですので、繰り返し食べ物を強い力で食べていく中で、経年劣化が出てきてしまうからだと考えます。
必ずしもすべての人に金属製の入れ歯が合っているとは言えないですが、毎日3食以上食べたり飲んだりしていくうえで、長期的に安定している状態をできるだけ維持していただきたいと、作り手の技工士としては思いますので、ぜひ最終的な入れ歯が金属にされることをおすすめします。
残って歯のかぶせ物や差し歯をプラスティックの仮歯のままで終了する人はいないと思いますので、同じく口の中で使っていく入れ歯も、丈夫な金属で仕上げていくのが、バランスが一番いいと考えます。数本以上の大きな入れ歯をお使いの場合には、なおさら、強くて安定した入れ歯を利用されることを願います。他の歯を守っていくうえでも大切なことかと思います。
2019/03/30
皆さま、こんにちは。
まだご挨拶ができていない方もいらっしゃると思いますが
昨年の12月に入社をさせていただきました
丹羽(にわ)と申します。
以前は、某コーヒー店や輸入自動車ディーラーなど
さまざまな企業で勤めておりました。
今回、医療関係のお仕事に携わらせていただくのは初めてなので
いち早く業務、知識を身につけ、皆さんの不安な点などを
取り除き心のサポートができるように邁進してまいります。
簡単ではございますが自己紹介をさせていただきます!
学生時代、サッカー6年、テニス6年経験しておりましたので
幼いころからの体育会系気質の上、わんぱく少女でした。
趣味は、御朱印集めなので有名な寺院、神社巡りをしております。
お話することがとても好きなので、皆さんとたくさんいろんな
お話をさせていただければ幸いです。
まだまだ未熟者ですが、プライベート歯科横濱の一員として
皆さんが当院に来院することが楽しみになるような存在になりたいと
思いますので何卒よろしくお願いいたします。
2019/03/23
入れ歯を長年使われていて、調整やチェックに行かれていない患者さんの場合に、自分ではしっかりと噛んでいるつもりでも、実はあまり噛めていなかったということはよくあります。
入れ歯は、半年から1年使うと、噛んでいる部分の歯が少しすり減って、かみ合わせが変わってきます。この段階で修正・調整を行えば、半年から1年の間、また快適に過ごせるのですが、そのままにして長期間、調整もチェックもしないでいると、だんだんと噛みにくくなってきます。
この変化に気づく患者さんもいますが、半数の患者さんは、かみ合わせの変化というよりも、入れ歯が少しはずれやすくなったとか、入れ歯が前よりもガタガタ動く気がするという風に言われます。
実はその原因は歯がすり減ったことによるかみ合わせの変化なのですが、ほんの少しづつの変化なので感じにくいのです。
当医院では、極薄のカーボン紙で細かくチェックもしますので、全体的に均等に噛んでいるかどうかすぐにわかります。そして、大変な作業ではありますが、全体的にバランスよく噛んでいる状態まで整えます。
すると、ほとんどの患者さんが、「あっ。噛んでます。しっかり奥まで噛んでいます。来る前とはぜんぜん違います。」と言われます。
切れない包丁の刃を研いでもらったら、よく切れるようになったような感じでしょうか。
「入れ歯がしっくりくる」とおっしゃいます。
そして、これくらい噛んだ状態になると、入れ歯が上も下もピッタリと歯ぐきに密着します。かみ合わせの調整で、入れ歯が歯ぐきにさらに良くくっついた状態になります。吸着がアップしたと専門的には言いますが、入れ歯をはずしにくいくらいに、ピッタリひっつくこともよくあります。
かみ合わせの調整は入れ歯で非常に大切な要素です。
2019/02/26
堀ちえみさんのニュースから、口腔がんに関心を持たれている人がかなりいらっしゃるようで、さまざまな原因から口の中の口腔がんにつながる可能性があることが、歯医者さんからも言われています。
その中には、合わない入れ歯が原因で、常に刺激を受けることで口腔がんになることもあるというお話でした。
われわれ入れ歯を専門に作る者としましては、自分で作った入れ歯が原因で口腔がんになるというようなことは絶対にあってはならないですし、そうではなく患者さんに合った適正な入れ歯を提供して行くということを肝に銘じないといけません。
入れ歯というのは、天然の有機物ではなく、あくまで人工物で無機物です。
人工物である入れ歯をいかに有効な義歯にするかが、われわれのポイントです。
かみ合わせ、装着感、見た目、しゃべりやすさ、すべてを100点満点にするのは至難の技ですが、毎回100点満点を目指すのは当然のことであります。
その際に、私が一番大切だと思っているのは、形です。形態、デザイン、フォルム、設計すべて要は、良い形にすることだと思います。
かみ合わせが絶妙なのも、かみ合う面が絶妙に削られて、調整されて、形作られているから、しっくりします。
一人一人の患者さんのかみ癖やあごの形に合わせて、入れ歯の形も理想的に作り上げれば、口腔がんになるなんてことがないような、生活にとって大切な一品になると思っています。
堀ちえみさんの告白のニュースにより、なおさら気を引き締めて、入れ歯作りにのぞんでいきたいと思います。
皆様も、できるだけご自身に合ったストレスのない入れ歯を求めてください。
2019/01/21
作り手が直接、患者さんと接しながら入れ歯を作っていける環境というのは、本当にありがたいもので、技工士としましては、非常に作りやすく、やりがいのある仕事になります。
今年も、たくさんの患者さんに、来ていただいた時よりも数段ステップアップした入れ歯を提供できるように、尽力していきたいと思っています。
入れ歯は、道具であり、生身の歯やハグキではないですが、毎日の食生活だけではなく、対外的な社会生活においても、非常に大切なアイテムの1つです。
作った入れ歯が、1人1人の患者さんにとって、使い慣れた最高の道具になるように、ぜひご一緒に取り組んでください。
あーでもない、こーでもないと共に会話をしながら、より良い入れ歯になるように本年も努力いたします。よろしくお願いいたします。