抜けた3本が、3本並んでいる症例

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抜けた3本が、3本並んでいる症例

3本の入れ歯の場合、連続で並んでいる症例が一番難しくなります。また抜ける位置によって、難しさは異なってきます。

前歯の位置、奥歯の手前の位置、一番奥の位置で、順番をつけるとすると、最も難しいのが一番奥の位置です。次に前歯の位置。そして奥歯の手前の位置になります。

 

●一番奥の部分が3本並んで抜けた症例
奥歯というのは、歯の中でも大きな歯になり、かみ合わせるにも一番大切な歯になります。
この部分が3本も抜けた場合には、入れ歯で食べ物をかむ時に、元の自分の歯のようにはいかないと考えていただいたほうがいいと思います。かむ力もかみ具合も天然の歯とは違った感じになるかと思います。

 

また、かむこと以上に問題なのは、入れ歯を固定するのが非常に難しくなります。
抜けた片側だけで維持するのは困難なので、反対側まで入れ歯の床の部分を延長して、反対側の健康な歯に負担をかけて入れ歯をとめないといけなくなります。
それでも片側に3本の入れ歯の場合には、かむたびに少しカタカタと動く可能性は高いです。

 

この症例の入れ歯は大変難しいので、このようにならないように、1本や2本抜けた段階で適切な処置をしたほうが賢明だと思います。
基本的に、3本以上歯が並んで抜けている症例は、入れ歯としては難しい症例になると考えてください。

 

●前歯が3本抜けている症例
この場合に、下の前歯ならば入れ歯が落ちる心配はないので、前歯2本抜けた症例に近いのですが、上の前歯が3本抜けているとなると、少し難しくなります。

 

上の前歯3本の入れ歯は、少しゆるむと入れ歯がカタカタ動いたり、あるいは何かの反動で落ちたりする可能性がありますので、外出している際にそのようなことになったら大変なことですから、しっかり固定する必要があります。

前後左右のギシギシするかみ合わせの調整も丁寧に行わないと、食べている時に前歯が動くように見えるので、慎重に行わなければなりません。

 

しっかりとめるために、前歯の所だけでは弱いので小臼歯という手前の奥歯まで入れ歯の床の部分が延長される場合がありますが、とにかく確実にとめることが見た目の面でもかむ面でも大切かと思われます。

 

また、前歯3本の症例では、入れ歯にして良かったと言われることがたびたびございます。

歯を抜く前の歯の歯並びがあまりお好きでなかった患者さんの場合には、入れ歯になると好きなように歯が並べられますので、以前よりもきれいな歯並びになったと答えてくださる患者さんが結構いらっしゃいます。

 

これだったらグラグラしたまま放置しないで早く入れ歯にすればよかったという方は多いです。