つけ心地のいい入れ歯

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つけ心地のいい入れ歯

技工士の関戸です。

 

だいたいほとんどの方は、肌着やパンツなどは1日着ていられると思います。靴下やメガネとなると、さすがに帰宅されたり、寝る時にははずされていることが多いと思います。

 

この、ほぼ1日着けていられるという状態が、入れ歯づくりでも大切なポイントになります。

 

入れ歯は肌着や靴下などのような生地でできているわけではなく、プラスティックと金属で主に作られています。

 

ですので、単純に、柔らかくなく硬いですし、口の中で完全に固定されているわけではなく、出し入れできるように、やや動きのあるものになります。それが歯ぐきという弱い粘膜の上に触れていますので、異物感があっても決しておかしくない代物です。

 

 

上下とも総入れ歯となると、使いこなすために、それなりにトレーニングも必要ですので、ご自身の努力も大切になってきます。

 

作り手の技工士としましては、できれば、パンツのような感覚で1日中つけていられるような入れ歯を提供できたら、それはとても理想的です。

 

「着けている感覚がしないよ」とか、「もうこの入れ歯なしではいられないの」というお言葉をたまにいただくこともありますが、でも丸1日着けていらっしゃるのかな? なんて、ふと思うときもあります。

 

入れ歯は、ご自身の天然の歯ではないので、どこまで自然に近づけるかが勝負になってきますが、パンツのレベルくらいに快適で自然で違和感のない入れ歯を目指して、これからも作っていきたいと思います。