普通の入れ歯はやはり危険だなと思いました。

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普通の入れ歯はやはり危険だなと思いました。

入れ歯専門技工士の関戸です。

 

78歳になる遠く離れた実家の父親が、3本のブリッジの歯がダメになったということで、それならばうちの医院に来たらいいんじゃないかと言いましたが、遠方なので、とりあえず保険の一般的な入れ歯を作ってもらったらしいのです。

 

すると、一か月もしないうちに、もともと歯が丈夫で、その3本分のブリッジ以外は自分の健康な歯であった父が、なんだか引っかけている2本の歯が動いてきたと言いました。

 

私はとにかく入れ歯をはずしておくように伝え、しばらく食べにくいけど、その入れ歯は使わない方がいいと言いました。そして新しく作り直した入れ歯に変えて、問題なく、リスクなく過ごせているのですが、やはりなんと言っても、一般的な、特に保険診療で作る入れ歯が、ガチガチの健康な歯に力をかけて入れ歯を止めるタイプの入れ歯なので、こんな風に残っている健康な歯がダメになっていくんだなと実感できました。

 

使い続けていたら、きっとその2本の歯がいずれ抜かなくてはならなくなったはずです。
その時に、患者さんは、入れ歯が原因でそうなったのではなく、自分の歯が年齢的な問題もあり弱くなったのだと、勘違いする人も多いです。

 

皆さんも入れ歯を止めている歯がグラグラ動いてきていないか、ぜひチェックしてください。一般的な設計の入れ歯では、止めている歯が弱くなることが多々あります。

 

そして、入れ歯がどんどん大きくなっていき、最後には総入れ歯になってしまう人も見受けられます。もう少し早く、残っている歯に負担のかかりにくい作りの入れ歯にしていれば、快適なままで入れ歯を使えたはずなのに!と思われる患者さんの症例はたびたびあります。

 

大切な残っている歯を守るためにも、ほとんどの歯科医院で提供されている歯に大きな負担をかける入れ歯を選ばないで、歯には少しの負担で歯ぐきでしっかり食べる入れ歯を選んでください。そういう入れ歯を提供できる医院様は非常に少ないと言えますが、ぜひ見つけていただきたいと、入れ歯専門の技工士として、切に願います。

 

追伸
なぜ歯に負担をかける入れ歯だと、歯が弱ってくるのかと言いますと、歯のなくなった歯ぐきの部分は、フカフカしています。歯ぐきは1~2mmくらい厚みがあり、かむたびに入れ歯が沈み込みます。すると、ガチガチに歯に引っ掛けている場合、かむたびに歯が揺らされるのです。何百回、何千回も揺らされると、そりゃ歯も弱ってきます。

 

歯を強く抱かないで、そっと腰に手を添える程度の強さにしておくと、歯ぐきでかんだ時にも、それほどダメージを与えませんし、歯がその力から逃げられるのです。
そのようなイメージの入れ歯を入れられている患者さんは、当医院13年が過ぎましたが、残っている歯がダメになることは、ほとんどありません。ぜひ大切なご自身の歯をお守りください。

 

ただし、歯磨きや歯周病のケアを継続していかないと、長期的に歯を守れないですから、ケアは基本的に受けてください。