2017/05/25
技工士の関戸です。
先日、久しぶりに来られた患者さんが、前歯が1本グラグラしているので、その前歯を抜いて、入れ歯に歯を追加するという治療を希望して、来院されました。
私も久しぶりにお会いしたので、自分で作っていながら、前歯のどの歯が天然の患者さんの歯であり、どの歯が入れ歯の部分の歯なのか?わからなかったのです。
それだけ患者さんの口元になじんだ入れ歯の歯並びになってくれたということで、喜ばしかったです。
治療は、院長に口を開けたところを確認させていただいて、前歯1本を問題なくスムーズに追加することができました。
追加した後も、入れ歯というよりも自分の歯のようなイメージになっていましたので、患者さんも満足されていました。
だいたいどの歯が天然の歯で、どの歯が入れ歯の人工の歯なのかは普通わかるのですが、もともとの歯並びが乱れている患者さんの場合に、うまく溶け込んで一体化する場合がたまにございます。
歯を並べている当事者としましても、非常に面白い点でありまして、人の口や唇、頬など口元全体が時間の経過とともに、入れ歯に適応していく様が感じられたいい経験でした。
自然な歯並びを希望される患者さんには、『入れ歯とはわからない入れ歯』をこれからも頑張って作っていきたいと思います。