解剖学は役に立つ学問です

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解剖学は役に立つ学問です

みなさんは解剖学と言えばお医者さんしか知らない、専門中の専門領域と考えておられるかもしれません。
私自身、大学院の研究室が解剖学講座であったため、学生教育に必要な知識として、いわゆる専門以上の指導的立場の勉強をしてきました。

 

しかしこれもおかしなもので、素人に毛の生えたレベルの院生が、研究の傍ら(本業は研究ですので)、基本は教科書を読んで実習を積み重ねていくという地道な勉強を続けていくだけなのです。何か区切りになるような「全国統一解剖学者認定資格試験」なるものがあればいいのですが、残念ながら、そういった指標はありません。追求すればするほど詳しくなるのですが、これでいいのかな?という不安があるのが正直なところです。場合によっては勘違いして理解していることもありますし、専門家でも見解の違いがあります。間違いを正してくれる人もほとんどいません。

 

教科書程度はほぼ暗記になりますが、教科書に書いてあることを学生に説明してもおそらくわからないことだらけです。立体構造と機能を説明するのは相当に勉強していなければ、自分自身の言葉で、身近なものに置き換えて相手に説明することは大変難しい事なのです。

 

ところが現在、この道を極めたところで、医者になるのに直接関係ないと考えている(みなさんここ大事なところです)医学部、歯学部の教授が多いため、基本的な教育以外、この分野はすでに力を入れて極める人のいない不人気講座です。

 

医学部の解剖、歯学部の解剖に残って解剖を極める方は今や全国探しても、数えるくらいしかいません。私の時代にはそれでも新潟大学医学部の熊木先生や、熊本大学医学部の児玉先生がいらっしゃったので、少ないながらもまだまだ勉強できたと思います。
要はお金にならないから人気がないというのが一番の理由だと思います。

 

解剖を知らないお医者さん、歯医者さん。

 

まあ歯医者さんはいいのかもしれませんが、私としては基本的な解剖を知らないから、ひょとしたら正確ではない結論を導くとすら思っています。

 

例えば認知症に関して

 

「噛むことにより認知症が防げる。噛むことは脳への刺激になる。」まあ、あながち間違いとは言えないですが、噛むための神経って脳神経の三叉神経1本(枝は3本ですが)をせいぜい駆使する程度。私からすると、「噛むことより、舌を使うことの方が余程の脳神経使うんじゃない?」と訴えたいくらいです。そもそも噛むことではなく。「舌で食べ物をまとめる、味わう、飲み込むことの方が重要なのでは?」と思います。

 

味覚も含めて舌を使うためには、舌咽神経、舌下神経、顔面神経、三叉神経(舌神経)の4本の脳神経を駆使します。さらに飲み込むことに関して言えばこれに延髄の反射、迷走神経が加わります。脳への刺激というなら格段に舌を巧みに使うこと飲み込むことの方が重要ではないでしょうか?こんなこと研究しなくても少し考えただけで、おおよそ想像がつきます。

 

この研究をした先生は、噛むということと、味わって食べるということを区別して実験したかどうかは、はなはだ疑問です。実験によっては噛むことと結論づけられるでしょうが、未来人は顎が小さくなるという予測に矛盾しちゃいないですか?とすら思います。脳が発達すれば顎が小さく進化するのは、物理解剖学的には当然のことだと思います。つまり脳を使えば、噛むことは自然と制限されるはずなのです。噛むことは本当に脳に大いに影響しているのでしょうかね?
顎が大きな動物が賢いとみなさん思いますか?

 

そう考えると「よく食べられて、良く寝られたら健康」という単なる昔の人が言ってきたことを改めて言われてもねえ・・・と言った感じになりませんかね。

 

解剖をちょっと勉強すれば、わざわざ研究しなくても答えが出てくるのもがあるような気がするのですが・・・。どなたか反論があればよろしくお願いします。