2016/08/20
まだまだ暑い日が続いていますが、助手の神藤に負けずブログを更新することにします。今回はインプラント希望の方に、当医院では必ず説明していることを書きたいと思います。
それはズバリ
「インプラントは歯学的にはOKかもしれませんが、医学的には間違った治療法です」というものです。また、なぜ歯学的にはOKなのかと言えば、「メリットがデメリットを上回るため採用している方法」だからなのです。
インプラントに関しての科学的根拠云々は、まったく意味がありません。未来永劫ノーベル賞を取ることもありませんし、ハイレベル科学雑誌にプラスの要素で掲載されることもないのです。本来の科学の正しい理論から外れていますので。
素人だから説明はできないけれど、人間の本能的な感覚でインプラントは危険!と感じておられる方が少なからずいます。その人たちの感覚は実は鋭いのです。
では何が医学的に間違っているのかを素人にもわかりやすく説明するなら、「人工物を中途半端に、一部を体内に入れ込み、一部を外に出しておく。」ということです。「境目はどうなっているのですか?」という疑問に対して嘘偽りなく説明するなら、「一生かさぶた状態」です。
「人工関節や心臓の人工弁なども、インプラントと同じチタン合金なので安全な素材なんですよ」という説明をする歯科医師は私からすると、「そこじゃないでしょう」と言いたくなります。体内にすべて埋め込んでしまえるものなら、チタン合金だろうが、セラミックだろうが、金だろうが、シリコンだろうが、ほぼ同列に安全な素材なのです。
一部が外に、一部が中にその境目は常に感染の危機にさらされていることが問題なのです。そこを説明すべきです。
私は、インプラント自体は歯科で必要なオプションだと思っていますが、患者さんには嘘偽りなく本当のことをお伝えしてから選択していただくべきではないかと思います。