2016/05/06
保険診療で作られた入れ歯が怖くて入れられないという患者さんがいらっしゃいました。
入れ歯を見せていただき、院長に歯の型をとっていただきますと、
やはり金属のバネがこれでもか!というくらい入れ歯についていて、しかも入れ歯の維持のために、健康なきれいな歯を何か所にもわたって削られていました。
患者さんは思わず涙を流されました。
どうやら、本当に深く理解したうえで、歯を削ってもらったわけではないようです。
くわしい説明もなく、深く納得することもなく、いつのまにか歯は削られていたような印象を受けました。
保険診療の入れ歯では、維持のため歯を削るのは、当たり前になってしまっています。
これは危険なことだ言えます。
何の問題もない健康な歯を削れば、当然リスクがあります。
こちらに来られた患者さんは歯がしみると言ってました。深く削れば、そりゃあ、しみると思います。また、削った部分は角張っていてハミガキしにくいですので、虫歯になりやすいとも考えられます。
どうしてこのようなことが常識になっているのか、日本の保険診療はこれでいいのか、疑問です。
当医院の院長は、13年くらいご一緒していますが、一度も入れ歯の維持のために、健康な歯を削ったことはないです。
歯を削らないでも作れる入れ歯があるからですが、不必要に健康な部分を削らないこと、抜きたくない歯は抜かないこと、普通の歯の治療でも、できるだけ天然の歯の部分を残そうとされています。
天然の歯は一度削ったら、もう二度と元には戻りません。
6歳から生え始めてこれまで毎日毎日使ってきた自分の健康な歯を、簡単に削るようなことは、非常にもったいないことですし、うちの院長は決してしません。
その分、治療に時間がかかる場合もありますが、それでも今後の長い人生を考えたら、少しくらい時間と労力がかかっても、安全で安心な治療をするほうが一番いいですし、入れ歯もできるだけ危険な要素の少ない入れ歯が最終的に患者さんにとってよりよい入れ歯になると、思います。