「噛める入れ歯作ります」に名医なし

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「噛める入れ歯作ります」に名医なし

よくネットで見かける「なんでも噛める入れ歯作ります」という謳い文句を挙げている歯科医院は、漏れなく、患者さんの期待を裏切ったことがあるはずです。

 

なぜなら「噛める、噛めない」は患者さんの主観で決められているものだからです。誰が何と言おうと、歯科医師が噛む噛めないを決めるものではありません。
意地の悪いことを言えば、その歯医者さんが嫌いで、故意に患者さんが「噛めない」という場合でも、それは甘んじて、噛めないにカウントしなければならないのです。それがプロの仕事と言うものです。

 

他の業種に置き換えて考えてみてください。例えば、一流の料理人が「私の作る料理は美味しいよ!」と言うでしょうか?きっと言わないと思います。言った時点で三流です。美味しいか美味しくないかは、お客が決めるものであり、お客がまずいと言えば、いくら自信があっても、まずいという評価なのです。
自分に厳しい一流の料理人なら、そんなことは百も承知で、だからこそ、絶えず研究、努力を続けて美味しいものを追求していくのです。
結果的に美味しいものを出し続けていけば、例え1000人中一人くらい「まずい」という判断を下したとしても、一般的な評価はおそらく「その料理人の作る料理は美味しい」という評価に変わりはないでしょう。

 

逆に一流なら、その「まずい」理由をまた改善し、さらなる努力をするはずです。
そしてそのことで、「私なんてまだまだ未熟者です」と言ったとしても、世間はその流儀がさらに一流と認めるでしょう。
プロの料理人は道具などの扱い、客のもてなしで、その洗練された無駄のない所作が素人にも雰囲気で伝わってきます。「私の料理は美味い」などと、ことさら叫ばなくても、相手に理解させることこそが、日本人的で上品な作法でしょう。

 

歯科医師も同じではないでしょうか?「私は噛める入れ歯を作れる」と言った時点で、名医どころか私としては三流だと思います。
もちろん患者さんを呼び込むための宣伝文句だということは百も承知ですが、百も承知で「噛める入れ歯を作る」ことをすべての患者さんとお約束するほど、患者さんにとって残酷なことはないことを、そういった歯科医師は本当に理解しているのかどうか、もう一度、医療人の良心に聞いてみてはいかがでしょうか。

 

ちなみに当医院では、入れ歯は本来、噛めないもの、扱いづらいものというところからスタートしております。噛めることをお約束することはできないかわりに、患者さんの口で自ら「噛めてます」と言ってもらえることを最大の目標に、プロの流儀でスタッフ一丸となっていい入れ歯を追求しております。