2015/12/25
入れ歯を作るとき、前歯に関しましては、患者さんのお好みに合わせてアレンジしています。
機能面で問題のない範囲で、患者さんの自由な注文で歯を並べます。
その際に、一番多いご注文は、歯が奥に引っ込んでいると、暗いイメージになるので、もう少し歯がしっかり見えるようにしてもらえませんか?というものです。
私自身、歯は見えないより、見えるほうがいいと思いますし、特に上の前歯がほどよく、いい感じに見えるように作りたいと考えています。
上の前歯は、微笑んだときに、だいたい歯全体の3分の2くらいが見えるのが一番いいと言われていて、確かにそれくらいのボリュームで見えるのが、少し笑われたときに非常にきれいに見えます。
笑ったときに、歯が全部見えてしまうのはちょっと見えすぎで、好みにも寄りますが、多くの患者さんは、ほどよく見える位置で作られます。
反対に、下の歯が上の歯よりも大きく見えるのは、男性の患者さんに多いのですが、そのまま、男性的なイメージの歯になります。
ですので、当医院では女性の患者さんで上の歯よりも下の歯が大きく見える場合には、なんとか工夫をしながら、上の歯が大きく長く見えるように、歯を並べています。
すると、ほとんどの患者さんは、見た目のイメージが良くなるので、こちらの方がいいと言ってくださいます。食べたり、話したりするうえで少し慣れる必要も出てきますが、女性の患者さんは皆さん、見た目が良くなった歯並びについては、変えてくださいとはあまり言われません。
上の前歯を以前よりも少し前に出して、角度をつけたり、あるいは少し乱して、ランダムに並べたりすると、若くて前向きなイメージになることが多いので、そのような歯並びを希望される方が当医院でも多いです。
逆に、あまり歯を目立たせたくないということで、上品に奥ゆかしく見せることを希望される患者さんもいらっしゃいます。そういう方の場合には、少し小さめの歯を選んで、少し内側に歯を並べて、さりげなく並べるようにしています。
同じ大きさの歯を内側に並べるのはなかなか難しい仕事になりますし、患者さんも口の中が狭くなった感じをもたれるので、歯を小さめなサイズにして並べますと、見た目にも口の中も違和感のない歯になります。
口元のイメージ、笑ったときの歯並びの感じの良さは、個人個人で好みが違いますが、多くの患者さんが入れ歯に望まれる1つのポイントなんだと、日々の仕事から感じております。