2015/12/11
前回、自分好みの差し歯にするということで書いたあと、入れ歯に関しましても、同じようなことが言えると思いまして、追記させていただきます。
ドクターがかみ合わせをとった後に、その患者さんに合った人工の歯を一緒に探してから、1本1本歯を並べていきます。その際に、ドクターが差し歯の時と同様に、中心の位置にしるしをつけるのですが、これもドクターによって多少癖もあり、またその位置を読む技工士にも読み取る癖がありますので、なかなかぴったりと中心に決まらないということがあります。
技工士のいない歯科医院で作られた入れ歯の場合に、そういうことが起こりやすいのではないかと思っています。歯を並べた後に確認する作業もあるのですが、本当に左右の歯並びのバランスを細かく見て、確認できているかと言いますと、疑問に思うことが多いです。
ここはやはり作り手の技工士が直接目で見て確認するのが、一番合理的だと思います。
作り手はできるだけいいものを作りたいと思うものですので、その方が手っ取り早いです。
また、入れ歯の場合には、歯ぐきというやわらかい粘膜の上に入れ歯を置いていまして、差し歯のようにセメントで固めてピタッと止まっていないので、かみ方によっては、厳密には多少歯は動くことになります。
ただ明らかに真ん中の位置がずれているとか、前歯の左右の歯の位置が違っていて、片方がさがっていて片方が上がっているようなものは、やはり見た目にいいものではありません。
そしてまた、真ん中がぴったりと決まって、それから横の歯を順番に並べていくのですが、ここでも並べた歯を実際に口の中に入れてみると、意外にうまく並んでいないことがあります。
患者さんの唇の形や張り具合、顔全体のイメージに合っているかどうかなど、いろいろな情報を確認して、患者さん自身も鏡で何度も確認してもらいながら、全員で良い歯並びの入れ歯にしていく作業を繰り返すしかありません。
そういう作業を行いますと、患者さんもまあまあ満足した入れ歯になることがほとんどで、その入れ歯を使って生活させる中でまたさらに、より良い歯並びに変えたいということでしたら、修正などをケースバイケースで行っています。