入れ歯は修理修正が必要になってきます-入れ歯ならプライベート歯科横濱(横浜)|25年以上の実績(自由診療)

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入れ歯は修理修正が必要になってきます

技工士の関戸です。

かぶせ物や詰め物などは、金属やジルコニアで作られていますので、口の中にセットされた後は基本的に修理修正はないものだと考えられます。

 

しかしながら、入れ歯というのは、硬いプラスティックで作られている部分が多く、しかも歯ではなく、柔らかいハグキの上に乗っている形ですので、ハグキの状態も変化しますし、プラスティックもすり減ってきます。

 

どうしても数年使われますと、個人差はありますが、修理修正しないといけない、あるいは、早めに修理修正しておいたほうが悪くならないという状況になります。

 

中には、この入れ歯で30年持ったという話をされる患者さんもたまにいらっしゃいますが、それは、なんとか30年持たせたということか、または、良い状態の入れ歯ではないけれど今まで使えてこれたというのが本当のところではないかと思います。

 

ご本人が良いと思われていたらそれでいいのですが、長年入れ歯のメンテナンスに来られていない患者さんの入れ歯を久しぶりに拝見しますと、まず修正したほうがいい箇所は結構見つかります。

 

一番の修正箇所は、かみ合わせの人工の白い歯の部分がすり減っていることです。これは、靴のかかとがすり減って歩きにくくなると、すり減ったかかとのヒールを交換するのと同じく、歯の高さを上げる作業をしなくてはいけません。

 

長年入れ歯を使っていると、どうしても奥歯がすり減るのですが、これが低いままですと、前歯に強くあたってしまって、前歯がやられてきます。これは大きな問題ですので、前歯に強くあたり始めてきたら、奥歯の歯の高さが低くなったと思って、歯の部分を上げてもらうことが大切です。正しい高さでかむというのは、とても大切なことです。

 

うちの医院では、技工士の私がいますので、だいたい1時間もあれば、しっかりした歯の高さ調整ができます。他にも入れ歯の調子が悪かった場合、だいたいその修理修正に1時間もあれば多くのことが済ませられると思います。

暑い夏なので、水や麦茶が冷たく感じられて美味しくなった

上下プラスティックの総入れ歯から、上下金属製の入れ歯にステップアップした患者さんから、先日、「新しい入れ歯はぴったりしているだけでなく、冷やしたお水や麦茶が、以前の入れ歯と比べてとても冷たく感じられて、快適です。」と言われました。

 

金属製の入れ歯にステップアップした際に、温かいお茶やお味噌汁がすぐに温かく感じられるようになって、食事が美味しくなったということはたびたび聞いていましたが、冷たいものも同じようにおいしく感じられるようになったというのは、とても嬉しいお言葉です。

 

プラスティックの入れ歯の場合、プラスティックの厚みがあり、どうしても食べ物の温度を遮蔽してしまいます。なので、のどの奥まで食べ物・飲み物がやって来た時に、突然、熱い・冷たいを感じるような状態になります。

 

口の中の天井部分は、口蓋といいますが、ここがプラスティックでおおわれているのと、何もないのとではかなり違ってきます。ただ、安易に口蓋部分をくり抜いてしまいますと、上の入れ歯は落ちやすくなりますので、考えものです。

 

当医院の入れ歯は、その口蓋部分の金属の厚みがわずか0.35ミリです。これは他では作れないくらい薄いものになります。一般的な保険のきかない自由診療の入れ歯では、0.5~0.7ミリくらいの厚みのものがほとんどですので、それよりも数十パーセント厚みのうすい金属になります。だからこそ、冷たい水もより冷たく感じられるのかもしれません。

 

患者さんの中には、他医院にてすでに金属製の入れ歯を使われていた方も多いですが、中には1ミリの厚さもあるような金属製の入れ歯をされている人もいまして、金属なのにこれはもったいないなと思うことはよくございます。

 

薄くて硬くて丈夫な金属製の入れ歯は、どれも同じような入れ歯だというわけではなく、その中でもピンからキリまでございます。よりご自身の口に合ったデザインの入れ歯を作られて、快適な毎日を過ごされることをおすすめいたします。

 

 

とうもろこしを丸かぶりできた

入れ歯専門技工士の関戸です。

 

先日、新しい金属床の総入れ歯をセットされた患者さんの調整を院長に依頼されて、調整を行う中で、患者さんから、「とうもろこしを丸かぶりできました!」と言われました。

 

この総入れ歯は、セットしてまだ2週間ほどしか経過していないもので、とうもろこしを丸かぶりできるまでとはわれわれも思っていませんでした。

 

通常、セットされた入れ歯は、だいたい2~3週間は、噛みにくさや発音しにくさ、異物感、入れ歯の縁が痛いなどの症状がでるものですが、この患者さんの場合には、当初から順調だったこともあるのでしょう。

 

ご自身でいろいろ食べ物をチャレンジされたのでしょうか、それとも新しい入れ歯に対する適応力が高いのか、とにかく前向きに入れ歯に取り組まれている姿勢は感じておりました。

 

入れ歯は、本物の天然の歯ではなく、あくまで人工物ですので、ひとつの道具だと言えます。

新しい自転車に乗り慣れるのにも多少の時間とトレーニングが必要であるように、また新しい包丁を使いこなせるようになるにも時間と経験が必要であるように、入れ歯も同じく道具ですので、はじめからすぐにバッチリ使えるようになるわけでは決してないのです。

 

型どりの型や、かみ合わせがうまく行かないと、良い入れ歯は出来上がりませんので、患者さんとわれわれスタッフとまさに協力し合いながら作り上げていくものになります。

 

作り上げてセットした後も、当然、しばらくの調整を行っていかないと、かみ合わせもハグキの収まりも安定致しません。しかしながら、しばらくの時間と作業、トレーニングを続けていきますと、安定した状態になりますので、ここまで大変ですが、一緒に取り組んで行っていただきたいと思っています。

 

口の中は、患者さんによりさまざまな条件が異なりますので、すべての患者さんにとうもろこしを丸かぶりというわけにはいかないですが、ひとりでも多くの患者さんにそのように言っていただけるよう、今後も努力致したいと存じます。

 

 

 

入れ歯はどれくらいもちますか?

入れ歯専門技工士の関戸です。

 

「そちらの入れ歯はどれくらいもちますか?」

たびたび患者さんからこのような質問をお受けします。

 

入れ歯は、患者さん一人一人のお口の中の状態で変わってきますので、一概には言えませんとお答えするしかないのですが、当院開業から18年になりますので、18年間入れ歯を使われている患者さんは当然いらっしゃいます。

 

特に、最終的に金属製の入れ歯を作られた患者さんの場合には、金属部分の修正はなく、長期的に使われている方が多いです。一方、プラスティックの入れ歯はどうしても経年劣化しますし、変形もしてきますので、なんらかの形で追加修正を行っているというのが現状です。ただ、プラスティック製の入れ歯でも問題なく10年以上使われている患者さんはたくさんいらっしゃいます。

 

問題は、入れ歯そのものというよりも、残っている歯の状態がどうかということです。入れ歯を作った後に、残っている歯に何かの異常が生じますと、直接的に入れ歯に関係してきます。

 

例えば歯が抜けたとしたら、入れ歯に新たに歯を追加しなくてはなりません。1本だけではなく、数本以上抜けるような状態になった場合には、つぎはぎだらけの入れ歯になってしまうこともありますので、めったにありませんが、作り直しをしたほうがいいという場合もございます。

 

入れ歯自体は、それこそずっと使えるものです。ただし、修正や調整をして行かないと長く使ってはいけないと思います。車でも車検が2年に1回ありますし、車のタイヤやバッテリーなども時期が来れば交換しないといけなくなります。入れ歯も同じで、入れ歯のかみ合わせの歯の部分は人工の硬いプラスティックで製作されていますので、だんだんとすり減っていきます。

 

この人工の歯のすり減りは、とても個人差が大きいです。80歳を超えた女性の患者さんでもかむ力の強い患者さんは、1年くらいですり減るような方もいらっしゃいます。当院では定期的なメンテナンスに通われている患者さんの場合に、すり減った人工の歯に新たにプラスティックを追加する修正を行っています。

 

そういう形で定期的に維持・管理を丁寧に行っていけば、入れ歯は基本的にずっと使って行けるものだと思います。

残っている歯にやさしい入れ歯

入れ歯専門技工士の関戸です。

 

入れ歯専門の歯科医院として、院長のもと、開業から18年が過ぎましたが、当院の入れ歯の特徴でもある、「残っている歯にやさしい入れ歯」という考え方は、間違っていなかったと実感しています。

 

ほとんどの歯科医院では、歯にしっかりと負担をかけて入れ歯を作るのですが、これではかむたびに残っている歯にも大きな負担がかかるので、次々と歯が抜けられている患者さんがいらっしゃいます。私の母親もその一人で、最初は右下の奥歯2本ぐらいが抜けていたらしいのですが、そこから次々と抜けてしまい、だんだんと入れ歯が長く伸びて来て、私が知った時には、前歯から奥歯まで6本の入れ歯になってしまっていました。

 

実家から離れていたため、私に話すこともなく、近くの歯科医院でお世話になっていたようで、もっと早く気づいてあげればよかったと後悔しました。新しい入れ歯を私が作り直してからは、その6本のままで、快適に過ごしていますが、やはり自分の歯に勝ることはないので、患者さんの歯をできるだけ守れるような入れ歯を今後も作らなくてはならないと肝に銘じました。

 

他の歯科医院で提供されている入れ歯の多くは、残っている数本の歯に対して、ガチっと抱きついているようなイメージで作っています。「入れ歯が外れないように天然の歯を離さないぞ!」という感じですが、当院の入れ歯は、例えて言いますと、「腰にそっと手を添えて手助けしますよ!」というくらいの力で、残っている天然の歯にやさしく手を添えているようなイメージです。

 

ですから、患者さんの中には、以前使っていた入れ歯と比べて、ガッチリくっついていないので不安だいう方もいらっしゃいます。ですが、しばらく当院の入れ歯をお使いいただきますと、つけていて楽なので慣れましたとよく言われます。

 

入れ歯は、できるだけ小さな力で引っかかっているのが一番ベストだと考えています。極端な話を言えば、上の入れ歯であれば、落ちそうだけれど落ちないような入れ歯がいいのです。その状態でちゃんと食べられたら、おそらく残っている歯をずっと守って行けるはずです。

 

ただ、それはゆるい、落ちやすいという方もいますので、その場合には少しづつ力を強めていきます。つまり、いきなり強い力でくっつけるのではなく、小さい力からスタートして患者さんに合わせて強めていけばいいのです。

 

なかなか一般的な歯科医院で提供されているタイプの入れ歯ではこのような調整はできにくいのですが、当院は自由診療で専門で作っている入れ歯ですので、ひと味違うタイプの入れ歯だと思っていただけますと、ありがたいです。

 

入れ歯は、歯医者さんにとって本音を言えば、面倒くさいという意見が多いはずです。だから、入れ歯は昭和の時代のタイプからまったく変わっていないと言ってもいいくらい、悲しい存在です。歯医者さんが力を入れて創意工夫をしてこなかった代物なのです。

 

当院のようなタイプの入れ歯はめずらしいので、電話でいろいろ質問してくる同業者の方もこれまでいますが、もともとの考え方が違っていますので、以前のタイプから新しいタイプに変えるのは、おそらく難しいだろうと思われます。

 

18年以上やり続けてきて、当初の患者さんをメンテナンスの時に診させていただきましても、状態は安定していますので、これまで同様、気を引き締めて取り組んでいけば、一人でも多くの患者さんに、お口に優しい入れ歯をこれからも提供することができると思っております。